看護師の仕事といえば、病気や怪我などの疾患のある方への治療およびそのサポート、入院生活などの補助といったものが主に挙げられます。最低限度必要な資格は看護師の資格ですが、より良い医療の提供のため、そしてキャリアップのためにも様々なスキルを取得するのも良いでしょう。従来看護師が取得することを推奨されていたスキルや資格というものは、直接医療技術にかかわるものがほとんどでした。しかし、医療全体の考えが徐々に変化していったこともあり、現状セラピー系のスキル取得も人気があります。医療業界では、がんやリンパ腫、糖尿病などといった病気の治療をする際には、その根本的な治療のほかに、痛みを緩和するためなどに補完代替療法を取り入れることも増えているようです。
この補完代替療法に多く活用されているものがアロマテラピーやリフレクソロジーなどといったセラピー系のスキルです。アロマによる癒やしの効果や、心身に配慮しながらマッサージを行うことで、痛みを緩和させることを目的としています。また近年では、セラピーにおけるスキルの考え方も変わってきています。セラピー系のスキルは、あくまで痛みの緩和などといった治療の補助的な位置づけでしかありませんでしたが、患者の精神的な苦痛を取り除くために活用するという考えも出てきました。アロマテラピーやリフレクソロジーなどを取り入れて、患者の緊張や不安をほぐし、軽減させるのです。すると、リラックスした環境で治療を受けることができ、より患者が自分らしく治療を進めることができます。セラピーに関心のある看護師の方は、『セラピーを学んでより良い看護を』にも目を通しておきましょう。