セラピーの目的は心身の不調を緩和、改善することです。医療行為ではないので、病気そのものを治療することはできませんが、外科的処置や投薬に頼らずに心と体のさまざまな苦しみを癒す効果があると、医療業界でも注目されています。一般的に「セラピー」と聞いて真っ先に思いつくのがアロマセラピーでしょう。他にも、カラーセラピーや音楽セラピー(音楽療法)などもセラピーの一種です。エステやリフレクソロジーなども美容系ですがセラピーの一種です。セラピーにはたくさんの種類があります。看護師は、どのセラピースキルを身につけると、看護ケアや自身のスキルアップに役立つのでしょうか。

音楽セラピー(音楽療法)を障がいを持つ子供たちの成長やコミュニケーション改善に役立てている医療施設、教育施設が増えています。障がい児入所施設や障がい児デイサービスなどで働く看護師、このような施設へ転職を考えている看護師には音楽セラピースキルをおすすめします。音楽には、人をリラックスさせたり、落ち込みや不安、緊張を緩和したりする効果が期待できます。また、音楽は時にコミュニケーションの手段ともなり得ます。音楽を聴くだけでなく、楽器を演奏したり、歌ったり、音楽に合わせて体を動かすなど音楽療法の方法はさまざまです。他の児童たちと一緒に演奏やダンス、歌などを体験することで協調性が生まれます。また、手指、脳への刺激、発生の練習にもなります。音楽セラピーのスキルを身につけたい看護師は、民間資格の音楽療法士資格を取得するといいでしょう。